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近江鉄道では、様々な安全・安心の取り組みを実施しています。この「がちゃれぽ」を通し、定期的にお伝えしていきます。
近江鉄道には変電所が4箇所(米原変電所、高宮変電所、八日市変電所、水口変電所)あり、CTCセンター内には、4つの変電所を遠隔で操作することができる操作卓が設置されています。
CTCセンターで信号の取扱いをする運転指令員は、変電所を遠隔で操作できる電力指令員を兼務しており、1年に2回電力指令研修を行っています。
今回は、電力指令長(電気区長)より八日市変電所内の各機器や設備の説明を受け、過去の停電事例をもとに研修を行いました。施設内には22,000Vの高電圧の電気が流れている箇所が複数あり、緊張感を持ちながらの研修となりました。
屋外施設には、アクリルカバーや針山タイプの鳥害防止装置およびヘビや小動物の侵入防止器具が設置されている変電所もあり、鳥類・小動物による変電所故障を防止するとともに安定した電力を供給することにより正確な列車の運行を支えています。
軌陸車とは、道路では自動車のように運転ができ、レール上では鉄輪を出して走行ができる特殊車両です。
クレーン車やダンプ車など様々な種類の軌陸車がありますが、電気区で所有する軌陸車は、トラックの荷台にある作業台を昇降することができ、電車線の保守作業などの高所作業で使用しています。
保守作業では、主にトロリ線の摩耗状態や碍子の状態確認を行っています。
トロリ線は、変電所から送られてくる電力を電車のパンタグラフを経由して電車のモーターに供給するための電線です。パンタグラフと直接接触するため、トロリ線は摩耗して少しずつすり減りやがて断線してしまいます。そのため毎年の点検と定期的な張替えの工事を行っています
碍子は、電気が流れる電線と電柱などの支持物との間を絶縁するために用いています。汚損や劣化等で碍子が破損した場合、列車運行に影響を及ぼすため点検と定期的な交換作業が必要です。
この軌陸車は、踏切などから線路内に入線でき、終電から始発までの限られた時間の中で、効率よく作業を行うことができます。また、安全に作業を行うためには欠かせない車両です。
愛知川駅~五箇荘駅間に架かる愛知川橋梁は、1898年に建築された鋼製9連桁および単トラス桁橋で、2008年には文化庁登録有形文化財に登録されています。
橋梁の長寿命化を図るため健全度調査を行い、2箇所の橋脚において補修工事を実施しました。
橋脚は、連続した繊維シートを橋脚表面に貼り付ける工法により補強し、長寿命化の向上を図りました。また、橋脚の洗堀防止対策として、ストーンブロック(平型)を設置しました。
補修工事は、川が増水しない非出水期(10月中旬以降)に実施することで、台風等による増水の影響を受けずに工事を終えることができました。また、施工の際は、できる限り現状に近い色を選び、景観に配慮した構造としました。
多くの鉄道施設が近代化される中で、歴史ある施設を維持管理し、後世に残しつつ、お客さまにとって安全・安心そして快適な移動空間となるよう努めています。
近江鉄道で初めて100形車両の全面ラッピングを実施しました。
ラッピングとは、車体にシールを貼ってデザインすることです。近江鉄道では、以前から800形車両を中心に広告や「鉄道むすめ」のキャラクターを纏った電車を運行してきました。100形車両では車両の一部に広告を掲出していましたが、車体のすべてを覆うラッピングは今回が初めてとなります。
今回のラッピングは100形104号編成に、滋賀県と11市町、協会けんぽ滋賀支部が共同で特定健康診査とがん検診を呼びかける内容となっており、検診啓発マスコットキャラクターの「しがのハグ&クミ」が車体に描かれています。
また、同じデザインのラッピングを施している800形810号編成と、当面の間はどちらの編成も運行する予定ですが、今後は、810号編成のラッピングを剥がし、新たな姿で運行する予定です。
近江鉄道には、このほかにも様々なラッピング電車を運行していますので、個性豊かな車両を楽しんでください。
通常運行
遅れの情報はありません。