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がちゃれぽ 2023春号

2023春号

近江鉄道では、様々な安全・安心の取り組みを実施しています。この「がちゃれぽ」を通し、定期的にお伝えしていきます。

電車運転士を養成しています

コンクリート枕木化1

 近江鉄道では、電車の運転士養成を自社で行っています。
 電車の操縦を行うには、国家資格である「甲種電気車運転免許」が必要であり、免許を取得するためには動力車操縦者試験に合格しなければなりません。この動力車操縦者試験は運転法規、運転理論、車両構造の3科目の学科試験と、運転技能試験で構成されています。学科試験を合格すると次の技能講習に進め、技能試験(出庫点検、運転、距離目測、故障の処置、非常の場合の処置)に合格をすれば免許を取得することができます。

コンクリート枕木化2

 今年2月から新たに1名が運転士養成員として、学科試験に向けての教習に取り組んでいます。教習生は「運転法規などの暗記は得意ですが、運転理論で中心となる計算問題が苦手です」と苦戦しつつも、免許取得のため日々努力をしています。
 お客さまに安全で安心してご利用していただくために、免許取得だけが目的ではなく、運転士としての職責の重さもしっかり教習生に伝えながら、今後も運転士養成に努めてまいります。

ATS地上設備の検査をしました

ATS1

 ATS(自動列車停止装置)は、線路に設置された地上子から車両の床下に搭載された車上子に信号情報を送ることで、列車のブレーキを自動で制御させ、列車の冒進を防ぐ装置です。
 ATS地上子は、信号機やポイント、半径の小さい曲線、線路終端など、停止するべき位置に列車が止まれるよう設置しています。

ATS2

 ATS地上子は、1台で使用するものと2台1組で使用するものがあり、1台で使用するものは、信号機が停止信号を現示しているときに列車が地上子を通過すると、自動的に列車の非常ブレーキを作動させます。2台1組で使用するものは、地上に設置した2つの地上子間の通過時間から列車の速度を計測し、速度超過の場合は自動的に列車の非常ブレーキを作動させます。2台の設置距離によって様々な速度設定が可能になります。
 設備の検査では、ATS機器の共振周波数やQ値(周波数特性の鋭さ(尖鋭度)を表す値)、取付け位置の測定、ATS機器の取付け状態に不備がないか等を確認しています。
 列車の安全運行を支えるため、設備の確実な検査と保守に努めています。

踏切道を改修しました。

踏切道1

 老朽化した踏切道を中心に改修や整備を進めています。
 2022年度は、比較的交通量が多い高宮11号踏切(多賀線・スクリーン~多賀大社前間 彦根市道多賀高宮線)の改修を実施しました。この踏切道は、1971年に敷設されており50年以上が経過しています。
 踏切道の改修工事にあたり付近の道路を夜間通行止めにし、沿線のみなさまや踏切を通行される方々には大変ご迷惑をおかけしました。

踏切道2

 近江鉄道線には、全線で175箇所の踏切を設置しており、今後も踏切のご利用状況を考慮し、踏切道の改修や整備を進めてまいりますので、みなさまのご理解・ご協力をお願いします。

 踏切には、全箇所に緊急時の連絡先を明記した案内板を設置しています。踏切設備が故障していた場合や踏切内での車の立ち往生など、非常の際には下記の非常連絡先までご連絡ください。

 踏切非常連絡先 0748-24-1431

 踏切事故防止のため、みなさまのご協力をお願いいたします。

レール重軌条化を行いました

重軌条化1

 多賀線・スクリ―ン~多賀大社前間のレール交換を行いました。
 曲線半径の小さい区間では、直線部に比べてレールが摩耗する頻度が高く、定期的にレールを交換しています。
 今回は、従来よりも重いレールへの交換を実施しました。40㎏Nレール(1メートルあたりのレール重量:40.9kg)から50㎏Nレール(1メートルあたりのレール重量:50.4kg)への重軌条化を行いました。この工事により、従来よりも耐久性を高め、メンテナンスの省力化を図るとともに乗り心地を向上させることができます。
 最終電車から始発電車までの短い時間の中、悪天候での作業となりましたが、無事交換作業を終了することができました。
 近江鉄道では、引き続き摩耗した箇所を中心にレール交換を行ってまいります。工事は夜間での作業となり、沿線のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

重軌条化2

重軌条化2

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