平素より近江バスをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。 近江バスでは2024年11月1日(金)に国道交通省近畿運輸局長に対し、一般乗合バス事業の上限運賃変更の認可申請を行いました。 詳細につきまして、以下の通りご案内申し上げます。
当社の一般乗合バスは、1997年11月以来、消費税率引き上げに伴う運賃改定を除き、約27年間運賃を据え置いて事業を継続してまいりました。この間、人口減少、少子高齢化、自家用車の普及等による通勤・通学客の減少、昨今では新型コロナウイルス感染拡大の影響による新たな生活様式の定着に伴う移動需要自体の減少により、収入面は極めて厳しい状況におかれております。 他方、深刻化する乗務員不足を補うための待遇改善、必要人員の確保に伴う人件費の増加や、燃料費を始めとした諸物価高騰により、輸送にかかるコストはますます上昇し、さらに、老朽化した車両の定期的な更新や、バスロケーションシステム、ICカードシステムの維持・更新など、安全性確保・利便性向上のために、今後も継続的に投資を行う必要がございます。 このような状況を踏まえ、お客さまに安全・安心な輸送サービスを持続的に提供し、公共交通機関としての使命を果たすべく、今般運賃改定の申請を行うことといたしました。 ご利用のお客さまには、諸事情ご賢察のうえ、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2025年4月1日(火)
一般路線バス全線 ※下記の市町村コミュニティバスは除く 草津市まめバス、草津・栗東・守山くるっとバス、日野町営バス、東近江市ちょこっとバス
現行運賃に一律40円上乗せ (初乗運賃:180円→220円) ※「浜大津駅~大津駅~石山駅~神領建部大社前」の京阪バス㈱および帝産湖南交通㈱との運賃同調エリアについては、他社の運賃設定に合わせて改定予定です。 ※一部路線除く
通勤定期券、通学定期券、通学学期定期券の3種類のバスICOCA定期券は、“乗車区間”を保証する定期券ではなく、“指定運賃”を保証する「金額式定期券」であることから、運賃改定に伴う取り扱いは下記の通りとなります。
現行運賃に対応する運賃区間の定期券を販売 (例)現在180円区間の定期券をご利用の場合は、現行の180円区間の定期券を販売
改定後の運賃に対応する運賃区間の定期券を新規販売 (例)現在180円区間の定期券をご利用の場合は、改定後の220円区間の定期券を新規販売
パターン① 運賃改定日以降も同一の定期券を引き続き使用する場合は、運賃改定日以降は差額分をチャージ残高等よりお支払いください。 ※お客さまのご利用頻度によっては、一番お安くご利用頂けます。 (例)現在200円区間の定期券をご利用の場合は、お持ちの定期券は運賃改定後も200円区間の金額式定期券としてご利用頂けます。 そのため、現行は片道200円、運賃改定後は片道240円となる区間をご利用頂く場合は、差額の40円を乗車の度にICOCAチャージ残高等よりお支払い頂きご乗車ください。 (例)2024年11月1日~2025年4月30日の6ヶ月間有効の200円区間の定期をお持ちの場合
パターン② 現行運賃の定期券の払い戻しを行い、改定後運賃の定期券を買いなおす場合は、特例の払戻方式にて払い戻しを行います。 【払戻方法】 旧運賃の金額式定期券を、手続き当日を含む残りの通用期間で日割計算し、無手数料で払い戻し (例)2024年11月1日~2025年4月30日の6ヶ月間有効の200円区間の通勤定期をお持ちの方が、4月1日に払い戻しおよび買い直しにご来店された場合 (1)特例的な払い戻し 定期発売額:48,600円 ÷ 有効期間:181日(11/1~4/30)×残日数:30日(4/1~4/30) =8,060円(1円未満は10円単位へ四捨五入) (2)新たな運賃の定期券を買い直し 240円区間の1ヶ月定期券:10,800円(買いなおす定期券の有効期間は問いません) (3)差額精算 10,800円-8,060円=2,740円 左記の差額をお支払い頂き、買い直しを実施いたします。 ※買い直しを行わず、払い戻しのみの対応も可能ですが、窓口の準備金の都合上、お返しする金額が不足している場合もございますので、恐れ入りますが、予め各窓口にお問い合わせください。
以下の通り、販売額を改訂いたします。
現行 | 改訂後 |
1ヶ月:2,100円 3ヶ月:5,200円 6ヶ月:9,300円 ※上記料金と1乗車100円で乗車 |
1ヶ月:2,500円 3ヶ月:5,900円 6ヶ月:10,600円 ※上記料金と1乗車100円で乗車 |
当社ではこれまで、利用状況を鑑みた運行ダイヤの見直しや、不採算路線の再編等により事業運営の適正化に取り組み、エコドライブ実施による燃料費抑制や、車内広告や車体へのラッピング広告による広告収入の確保などにより、収支改善に努めてまいりました。 また、コロナ禍においては、生活様式・社会環境の変化による輸送需要の変動に対応し、運行計画の変更などにより、路線網の継続的な維持に努めました。 さらに、深刻な運転手不足の解消を図る為、基本給の引き上げや、大型二種免許の取得支援などにより、待遇向上による在籍乗務員の定着化、未経験者を含めた新規乗務員の採用強化に取り組んでおります。 今後もお客さまの利便性向上に努め、交通データの有効活用等による輸送効率化・業務効率化などにより、さらなる経営改善を進め、事業を継続してまいります。