現在の日野駅舎は1916年に改築されたもので、老朽化が進んでいたことから2017年に再生工事が行われました。
新しくなった待合室には観光交流施設「なないろ」が併設され、地元の方の憩いの場となっています。

こちらの常夜灯は、江戸時代に整備された脇街道である『御代参街道(伊勢道)』との分岐を示すものです。写真の奥に向かって伸びるのが御代参街道で、東海道の土山宿(甲賀市)と中山道の愛知川宿(愛荘町)を結んでいます。
伊勢神宮と多賀大社をつなぐショートカットルートとして整備され、江戸中期ごろに両宮へ代参の名代を派遣する習慣があったことから、「御代参」の名が付けられました。

日野まちかど感応館は、かつて日野商人の行商の主力商品であった合薬・万病感応丸の創始者である、正野玄三が開いた薬店の建物を活用しています。
江戸時代中期の貴重な建物の中には、当時の薬店の雰囲気を伝える展示や、日野町の観光情報が盛りだくさんです。

日野まちかど感応館の向かい側に店を構える『みかく』では、ふっくら炊き上げた近江日野米で作るおにぎりを味わうことができます。
他にも近江鶏の唐揚げや近江牛コロッケなど、滋賀の味を満喫できるメニューを取り揃えています。

日野城(中野城)は天文2年(1533)に蒲生定秀公が築城し、現在の日野町の中心街はこの城の城下町として発展してきたものです。
昭和40年に日野川ダムを造成する際、土塁などは壊されましたが、本丸と堀の一部が今も残されており、近年では映画『るろうに剣心』のロケ地に選ばれるなど、注目を浴びています。

ダムといえば山間部にあるイメージですが、日野川ダムは住宅地の近傍にある里ダムです。
ダム湖を囲むように道が整備されており、春には八重桜が沿道に咲き誇ります。

蔵王ダムは日野川ダムの上流に位置し、農業用水を供給するためのダムです。
ダム周辺を囲むように道が整備されており、周辺を散策することができます。

野洲川ダムは、湖南・甲賀地域の田んぼで利用される灌漑用水の安定供給を目指して建設されました。

大河原温泉かもしか荘では、野洲川ダムと青土ダムをイメージしたダムカレーが味わえます。
館内には日帰り温泉もあり、ここまでの旅の疲れを癒すこともできます。

滋賀県内で唯一の多目的ダムで、治水と上水道、工業用水の貯留をしています。
半円型の洪水吐が2つ並ぶ、個性的なダムです。

青土ダムからの道中では、往時の面影を感じながら御代参街道を進みます。
御代参街道の起点には文化4年(1807)に建てられた道標が残っており、ここが御代参街道と東海道の分岐点であったことが分かります。

野田牧場では牧場自慢の搾りたて牛乳から作られたスイーツやパンの販売を行っています。
牛舎では緑豊かな日野町でのびのび育った乳牛の姿を見ることが出来ます。

日野駅からはサイクルトレインでのんびり帰路に・・・。
蒲生野の車窓をお楽しみください。

日野駅で電車到着まで時間がある時は、駅から歩いて徒歩1分ほどの場所にある三徳屋へ！
店内には懐かしいおもちゃや駄菓子などが所狭しと並び、童心に帰って楽しめる空間が広がっています。