近江鉄道の電気機関車

ED141~144

<ED141~144>

<ED141~144>

ED14形は、国鉄(JR)が東海道線電化開業時に輸入された大正15年(1926)米国ゼネラル・エレクトリック社製の60t箱型デッキ付電気機関車で、当初は1060形と呼ばれた。
東海道線を追われてからは中央線、飯田線、仙山線で主に貨物車両けん引に従事していた。
国鉄では昭和36年~40年に全機廃車されたが、当社ではセメント原石輸送の開始(昭和35年11月10日)により、強力な電気機関車増備の必要に迫られていたことから、 昭和37年(1962)4月25日認可により、まずED142・143の2両を譲り受け、さらに昭和40年(1965)12月23日届けでED141、昭和41年(1966)10月31日届けでED144の払い下げを受け、再び4両の仲間が全員揃って東海道線を並走する近江鉄道に集結した。
私鉄の現有電気機関車としては、西武鉄道E851~854を除けば最大最強で、強力さを買われて彦根・多賀間をセキ10両編成の石灰石輸送専用車両にのみ運用されていたが、日本石油のタンカー輸送強化のため、米原・彦根間の軌道整備を行い、昭和58年(1986)6月20日から米原・多賀間を走るようになった。
彦根・多賀間の住友セメントの原石輸送は、昭和61年(1986)3月31日で廃止し、ED142・143の2両は同年4月1日から休車中。 残るED141・144は鳥居本・彦根間の石油輸送を廃止した昭和63年(1988)3月12日まで使用し、以後はもっぱら積雪時の除雪車両として使用している。
外観上の特長としては、ゼネラル・エレクトリックの特徴でもある田の字窓は143・144の一部に残されており、米国製ながら下回りが板台ワクであるのが珍しい。
このようにED141~144は、当社に入線して以来、主に彦根(米原)・多賀間のセメント原石輸送専用車として貨物輸送廃止までの25年間走り続け、国鉄時代から通算すると60数年、ちょうど昭和の時代を走りつづけたことになる。

車両データ

ED141

正面扉 原形木製
汽笛 横倒し
避雷器 丸型LA12×2
プレート位置 デッキ右側
鎧窓 細15本
入線年月日 昭和40年12月23日
納車場所 彦根車庫

ED142

正面扉 木製
汽笛 原形
避雷器 LA13×2
プレート位置 デッキ中央
鎧窓 細16本
入線年月日 昭和37年5月30日
休車年月日 昭和61年4月1日
納車場所 彦根車庫

ED143

正面扉 木製
汽笛 横倒し
避雷器 丸型LA12×1
プレート位置 デッキ右側
鎧窓 太9本
入線年月日 昭和37年5月30日
休車年月日 昭和61年4月1日
納車場所 彦根車庫

ED144

正面扉 鋼製 (改)
汽笛 原形
避雷器 丸型LA12×2
プレート位置 デッキ右側
鎧窓 細15本
入線年月日 昭和41年10月31日
納車場所 彦根車庫

各車両の紹介

ED311~315

ED311~315

ED31形は、大正12年(1923)芝浦製作所・石川島造船所製の40t凸型機で、元伊那電気鉄道(JR飯田線)デキ1~5で、同社が国鉄に買収されて昭和27年(1952)にED31形と改称された国産初期の古典機である。

ED4001

ED4001

ED4000形は、昭和5年(1930)英国イングリッシュ・エレクトリック社製の50t箱形デッキ付機関車で、東武鉄道EL第1号であった。
昭和48年(1973)1月にキリンビール滋賀工場の輸送増に対応するため、同社から譲り受けたものである。

ロコ1101

ロコ1101

ロコ1101形は、昭和5年(1930)東洋電気・日本車輌製の30t凸型機で、元阪和電気鉄道(JR阪和線)ロコ1101である。

お問い合わせ先

近江鉄道株式会社 鉄道部運輸課

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